ダメよ~ダメダメ。
今年の流行語大賞です。正式には「新語・流行語大賞」。
1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、
軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、
広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、
その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するものだそうです。
テレビをあまり観ないので、実際にその本人映像のネタをみたことがないのですが、
飲み屋で、喫茶店で、そこかしこで聞くので、耳に残っている「ことば」です。
原曲を聞いたことをない曲を他人のカラオケで覚えてしまうようなものでしょうか。
まさに「広く大衆をにぎわせた」と言えます。
毎年、意味のないフレーズだなとは思いますが、
クリスマス、忘年会シーズンの到来を告げるイベントとして、僕の中でも定着しています。
「どんだけぇ~」「倍返し」「ワイルドだろ」
過去にノミネートされた流行語が、いまだにおじさん方の口からでたり、
「アラフォー」「ゲリラ豪雨」など、日本語として定着している「ことば」もあります。
「ことば」は、実におもしろいですね。
言葉=「言」+「端」。これが語源だそうです。
「言(こと)」は「事」と同じ意味で、事実にもなり得る重い意味を持つようになったため、
「端(は)」を加えて、事実を伴わない軽い意味を持たせようとしたのだそうです。
この由来自体おもしろいのですが、軽い意味をもたせようとした理由は何なのでしょうか。
言霊(ことだま)ということばがあるくらい、
昔から、声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与える力が宿ると信じられ、
良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされてきました。
元気よく発言したり挨拶したりすると、明るい気分になった経験は誰にでもあるはずです。
「ことば」はむしろ重たくてよく、軽くはないのです。
目標も計画も「ことば」にすることで、より具体的になり、指針になり、
行動が「ことば」に着いていくこともよくあることです。
自分を振り返っても、「ことば」にしたことは現実になってきました。
「言えば叶う」「思うは招く」なのではないでしょうか。
少々長いですが、そのようなスピーチをご紹介します。